飛行活動再開のご報告
ご無沙汰しております、早稲田大学航空部4年の土居原です。
早稲田大学航空部、飛行活動再開のご報告をさせて頂きます。

あの事故から約半年。
活動休止期間中もコーチの皆様、OB・OGの皆様を始めとし、多くの方々のご支援を賜り、2017年3月22日をもって早稲田大学航空部は飛行活動の再開をすることができました。
ここまでたどり着くことができたのも皆様の支えがあってのことであり、学生一同心より御礼申し上げます。

飛行再開合宿は「安全で適切な手順を踏んだ訓練を実施すること」、「訓練感覚を思い出し、検討した対策を習慣化すること」、「学生全員がフライトの感覚を思い出すこと」そして「4年生を飛ばすこと」を絶対の目標として定めました。
また、空中感覚をより掴む事ができるよう、飛行機曳航が可能な関宿滑空場を再開の場としました。

部員全員が一丸となり、安全第一を徹底して臨んだ3月関宿合宿のご報告をさせて頂きます。

3/20 合宿入り日
合宿入り日は係ごとに翌日からの訓練に向け、念入りに最終確認を行いました。
久しぶりの滑空場での再会に、部員全員の笑顔を見ることができ、4年生としても安心できました。
多くの皆様のご支援により購入することができました新ウインチ(スカイローンチ)も学生による初めての運用になります。より安全でより高くまで曳航が可能なスカイローンチ。動力係を中心とし、最終調整をしている姿に胸が高鳴ります。

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早稲田新型2連ウインチ “スカイローンチ”

飛行再開前夜はOB・OGの皆様にBBQを催して頂きました。
たくさんの美味しいお肉で十分英気を養う事ができました。
ありがとうございました。

3/21 Day1
初日は日本列島をべったりと低気圧が覆い、一日中雨となりました。
上級生は監督・コーチの皆様を交え、主に4月以降の部の運営について話し合いました。3年生を中心に学生の意見をまとめて話し合いをする姿を見ると、4月以降も安心して見守ることができると感じます。
下級生は篠原コーチに座学講師をお願いし、活動休止期間に蓄えた知識を再確認しました。これからワセダを背負うことになる下級生の目は真剣そのもので、またこの中からワセダの名パイロットが生まれると思うと、見ているこちらも誇らしく思います。
S61年卒の野川様が応援に駆けつけてくださり、お菓子とジュースの差し入れを頂きました。足下の悪い中、ありがとうございます。
また、4年土居原の両親からもジュースの差し入れを頂きました。
4年間ご支援ありがとうございます。

3/22 Day2
2日目は大陸からの高気圧が前日雨をもたらした低気圧を押しやり、この上ない晴天の中、ついに飛行再開を迎えることとなりました。
コーチの皆様のチェックフライトから始まり、安全に十分に注意しながらの発航となりました。
千葉県側の北西風と茨城県側での若干の東風がぶつかっていたのか、上空は風のぶつかり合いによる強烈な上昇帯が広がっていました。
1人30分程度は飛行することができ、空中感覚を取り戻すにうってつけの気象条件となりました。4年生も40分もの間フライトをさせて頂くことができ、改めてここまで頑張ってくれた後輩たちに感謝しなければと思います。

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飛び立つWM(ウイスキーマイク)

3/23 Day3
この日は前日とはうって変わり、高気圧の影響下に置かれ穏やかな気象条件の中フライトを行うことができました。
前日は横風の影響を受けやすいウインチ曳航は行わなかったため、この日が初めての新ウインチの運用となりました。
地上から見ていても滑らかに曳航されていくグライダーはとても安心して見ていられます。加えて、離脱高度も平均して500m程で、以前に比べて100mの差があることから、安全と効率の両面で訓練が良くなっていくことを実感することができました。
訓練終了後は4年生の卒業と早大航空部の再出発を記念して写真撮影を行いました。

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また、S47卒前坂OBよりバナナの差し入れを頂きました。
学生一人一人にお声掛け頂き大変勇気づけられました。誠にありがとうございます。

3/24 Day4
4日目は予報以上の強風が吹き、時折15m/s近い北西風に見舞われました。
合宿最終日、何とか待機を続け飛行のチャンスを伺いましたが、安全を第一に考え、風の弱い朝方に飛ばした6発のみで撤収となりました。
撤収後は「来た時よりもきれいにして返す」という早稲田精神で部屋の片付け・清掃を行いました。事故の後、数多くの対策を検討・実行している早稲田は文字通り変わろうとしていますが、変わらない良き伝統もあるはずだと、そんなことを感じたワンシーンでした。

本事故では多くの方々に大変なご心配をおかけしました。
事故後も温かいお声掛けを続けてくださった学連関係者の皆様、妻沼の仲間達、その他たくさんの方々に改めて御礼申し上げます。

これまでの6ヶ月はあの事故を決して忘れてはならない、無駄にしてはならないと痛い程感じる日々でした。これからも私たちの安全への追究は決して終わることはありません。そして未来永劫、こんな凄惨な事故が起こらぬよう安全運航に徹して参る所存でございます。

我々4年生はこれで卒業・卒部となります。
4年間多くの皆様のご声援のおかげで航空部を続けることができました。ありがとうございました。
これからは頼もしい後輩達がきっと、「覇者早稲田としての伝統の継承」を成し遂げてくれると信じています。
今後とも変わらぬご支援・ご声援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

2017年3月31日
早稲田大学航空部4年 土居原悠史
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by wuac1930 | 2017-03-31 13:26 | Comments(0)
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